- 2026年最新のExcel AI機能(Copilot・エージェントモード・COPILOT関数)の使い方と特徴
- ChatGPTやChatGPT for Excelを活用した関数自動生成・データ整形の具体的な手順
- AI初心者でも今日から実践できるExcel便利技10選と、用途別おすすめツールの選び方
Excelの作業、まだ手作業でがんばっていませんか?
「VLOOKUP関数を調べるだけで30分かかってしまった…」
「上司から渡されたデータの整形に半日つぶれた…」
「毎月同じ集計作業の繰り返しで、正直うんざり…」
こんな経験、ありませんか?
実は、2026年現在、AIを使えばExcel作業の大半は自動化できる時代になっています。
Microsoft公式のAI機能「Copilot」はもちろん、ChatGPTとの連携、さらにはセルの中にAIを埋め込める「COPILOT関数」まで登場。Excelの世界は、ここ1年で劇的に変わりました。
しかも、これらの機能はプログラミングの知識ゼロで使えます。日本語で「こうしてほしい」と指示するだけでOKなんです。
この記事では、AI初心者の方でもすぐに実践できるよう、2026年最新のExcel AI機能の全体像から具体的な便利技、ツール別の使い分け方まで、まるっと解説します。
Excel × AIでできること一覧【2026年最新版】
まずは「AIを使うとExcelで何ができるのか」を全体像として把握しましょう。
| できること | 具体例 | 使うツール |
|---|---|---|
| 関数の自動生成 | 「売上トップ5を抽出する関数を作って」と指示するだけ | Copilot / ChatGPT |
| データの自動整形 | バラバラの住所データを都道府県・市区町村に分割 | Copilot / ChatGPT |
| グラフの自動作成 | 「月別の売上推移を棒グラフにして」と自然言語で指示 | Copilot |
| データ分析・要約 | 大量データの傾向やパターンをAIが自動解析 | Copilot エージェントモード |
| VBA / マクロの生成 | 「毎月の請求書を自動で作成するマクロを書いて」 | ChatGPT / Copilot |
| セル内でAI処理 | 顧客の声を自動分類、文章の感情分析 | COPILOT関数 |
| 画像からデータ変換 | 紙の表を撮影してExcelデータに変換 | Excel モバイルアプリ |
| CSV・テキスト取り込み | 外部ファイルを関数で直接シートに取り込み | IMPORTTEXT / IMPORTCSV関数 |
2026年のExcelでは、「人間が考えて→手を動かす」作業の大部分をAIに任せられるようになっています。
ポイント: 関数がわからない、VBAが書けない、データ分析の方法がわからない—こうした「スキル不足」をAIが完全にカバーしてくれる時代です。
Excel AI機能の3本柱を理解しよう
2026年現在、ExcelでAIを使う方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を理解して、目的に合った方法を選びましょう。
1. Microsoft Copilot(コパイロット)
Copilotは、Microsoftが公式で提供しているExcel内蔵のAIアシスタントです。Excelの画面右上にある「Copilot」ボタンをクリックするだけで、チャット形式でAIに指示を出せます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | Microsoft |
| 利用条件 | Microsoft 365 Copilotライセンス(月額3,750円/個人向け) |
| 操作方法 | Excel内のCopilotボタンからチャットで指示 |
| 得意なこと | データ分析、グラフ作成、関数生成、書式設定 |
| 日本語対応 | 完全対応 |
Copilotでできること(具体例):
2. Copilot エージェントモード(2026年新機能)
2026年1月から順次提供が開始された「エージェントモード」は、Copilotの進化版です。通常のCopilotが「1つの指示に1つの操作」だったのに対し、エージェントモードは複数の手順を自律的に計画・実行してくれます。
たとえば、「先月のPDF請求書を取り込んで、発注書のテーブルと照合して、差異があればサマリーシートにフラグを立てて」という1つの指示だけで、AIが必要な手順をすべて自動で実行します。
| 項目 | 通常のCopilot | エージェントモード |
|---|---|---|
| 指示の仕方 | 1回の指示で1つの操作 | 1回の指示で複数の操作を自律実行 |
| 計画立案 | なし | AIが作業計画を自動で立てる |
| 対応範囲 | 単純な分析・生成 | ブック作成、数式修正、グラフ・ピボット生成まで |
| セマンティック理解 | 文字の完全一致のみ | 「Apple Inc.」と「AAPL」を同一と認識 |
| AIモデル | GPT-4o | GPT 5.2 / Claude Opus 4.5(選択可) |
ポイント: エージェントモードは「作業指示書を渡すだけで、AIが全部やってくれる」イメージです。Excel初心者にとって、最も恩恵が大きい機能と言えます。
3. ChatGPTとの連携(外部ツール活用)
Microsoft Copilotのライセンスがなくても、ChatGPTを使えばExcel作業を効率化できます。方法は主に2つあります。
方法A:ChatGPTに直接聞く(無料でOK)
ChatGPTのチャット画面に「こういうExcel関数を作って」と聞くだけ。生成された関数をコピペしてExcelに貼り付けます。無料プランでも利用可能です。
方法B:ChatGPT for Excelアドイン
Excel内に直接ChatGPTを組み込めるアドインです。セルに「=AI.」と入力すると、AI関数が使えるようになります。
| 項目 | 方法A:ChatGPTに直接聞く | 方法B:ChatGPT for Excelアドイン |
|---|---|---|
| 料金 | 無料プランでもOK | 50回無料、その後月額$7.99〜 |
| 操作場所 | ChatGPTのWebサイト | Excel内で完結 |
| 手軽さ | コピペが必要 | セル内で直接AI処理 |
| おすすめの人 | まず試してみたい初心者 | Excelをメインで使う人 |
ポイント: Copilotのライセンスがなくても、ChatGPTとの組み合わせでかなりのことができます。まずは無料のChatGPTで試してみるのがおすすめです。
【実践編】今日から使えるAI × Excel便利技10選
ここからは、具体的な操作手順を交えて便利技を紹介します。初心者の方はまず気になるものから1つ試してみてください。
便利技1:関数を日本語で自動生成する
Excel関数が苦手な方に最もおすすめの便利技です。
Copilotの場合:
1. Copilotボタンをクリック
2. 「B列の売上金額の合計をB20セルに入れて」と入力
3. AIが適切な関数(=SUM(B2:B19)など)を自動で入力
ChatGPTの場合:
1. ChatGPTに以下のように聞く
“`
Excelで以下の処理をしたいです。適切な関数を教えてください。
【やりたいこと】
・A列に商品名、B列に売上金額が入っている
・商品名が「りんご」の行だけ売上を合計したい
【条件】
・データは2行目から100行目まで
・結果はD2セルに表示したい
“`
2. ChatGPTが「=SUMIF(A2:A100,”りんご”,B2:B100)」と回答
3. その関数をコピーしてExcelに貼り付け
ポイント: 「やりたいこと」と「データの場所」を具体的に伝えるのがコツ。あいまいな指示だと、想定と違う関数が返ってくることがあります。
便利技2:バラバラのデータを一瞬で整形する
住所や氏名、電話番号など、形式がバラバラなデータを統一するのは大変な作業です。AIなら一瞬で整形できます。
Copilotの場合:
ChatGPTの場合:
| 整形前 | 整形後 |
|---|---|
| 東京都渋谷区神南1-2-3 | 東京都 / 渋谷区 / 神南1-2-3 |
| 090-1234-5678 | 09012345678(ハイフン除去) |
| 2026/4/5 | 2026年4月5日(表記統一) |
| yamada taro | Yamada Taro(先頭大文字化) |
ポイント: データ整形はAIが最も得意とする分野の1つ。手作業で1時間かかる作業が、AIなら数秒で完了します。
便利技3:COPILOT関数でセル内にAIを埋め込む
2026年に登場した注目の新機能が「COPILOT関数」です。セルの中に直接AIを組み込めるため、データ処理の自動化がさらに進化しました。
基本の書き方:
“`
=COPILOT(“指示文”, 参照範囲)
“`
活用例:
| 活用シーン | 関数の例 |
|---|---|
| 顧客レビューの感情分析 | =COPILOT(“このレビューがポジティブかネガティブか判定して”, A2) |
| テキストの要約 | =COPILOT(“この文章を50文字以内で要約して”, A2) |
| カテゴリ分類 | =COPILOT(“この商品を食品・日用品・家電のいずれかに分類して”, A2) |
| 言語翻訳 | =COPILOT(“この日本語を英語に翻訳して”, A2) |
| データ抽出 | =COPILOT(“この文章からメールアドレスを抽出して”, A2) |
利用条件:
ポイント: COPILOT関数は「AIが処理した結果を通常のセルの値として使える」のが画期的。他の関数と組み合わせることで、高度な自動処理パイプラインが作れます。
便利技4:グラフを自然言語で一発作成
Copilotを使えば、グラフの種類を迷う必要もありません。
手順:
1. データが入ったテーブルを選択
2. Copilotに「月別の売上推移を折れ線グラフで作って」と入力
3. AIが最適なグラフを自動生成
便利なプロンプト例:
ポイント: グラフの色やデザインも「もう少し見やすくして」「色を青系に統一して」と追加で指示すれば調整してくれます。
便利技5:VBA / マクロをAIに書いてもらう
「マクロは難しそう…」と敬遠していた方に朗報です。ChatGPTに日本語で説明するだけで、動くマクロを作ってもらえます。
プロンプト例:
“`
Excel VBAで以下の処理を行うマクロを作成してください。
【やりたいこと】
・Sheet1の売上データ(A列〜E列、2行目〜最終行)を読み込む
・E列(金額)が10万円以上の行だけをSheet2にコピーする
・Sheet2のデータを金額の降順(大きい順)に並べ替える
・処理完了後に「完了しました」とメッセージを表示する
【注意点】
・Sheet2の既存データは処理前にクリアする
・ヘッダー行(1行目)もSheet2にコピーする
“`
ChatGPTが完成したVBAコードを出力してくれるので、Excelの「開発」タブ → 「Visual Basic」に貼り付けて実行するだけです。
ポイント: マクロがうまく動かない場合は、エラーメッセージをそのままChatGPTに貼り付けて「このエラーを修正して」と聞けば、修正版を出してくれます。
便利技6:大量データの傾向分析を自動化する
数千行、数万行のデータから傾向を読み取るのは、人間には大変な作業です。Copilotのエージェントモードなら、一声かけるだけで分析してくれます。
プロンプト例:
エージェントモードの分析フロー:
1. AIがデータ全体をスキャン
2. 分析計画を自動で立案(ユーザーに確認)
3. ピボットテーブルやグラフを自動生成
4. 分析結果のサマリーを提示
ポイント: エージェントモードは「セマンティックマッピング」機能により、「Apple Inc.」と「AAPL」のように表記が異なるデータも「同じもの」と認識できます。データの名寄せ作業が大幅に楽になります。
便利技7:画像の表をExcelデータに変換する
紙の資料やPDFの表を手入力していませんか?Excelのモバイルアプリなら、写真を撮るだけでデータ化できます。
手順:
1. Excelモバイルアプリを開く
2. 「画像から挿入」を選択
3. 紙の表を撮影(またはスクリーンショットを選択)
4. AIが表構造を認識して、編集可能なExcelデータに変換
ポイント: 手書きの表や少し斜めに撮影した画像でも、AIがある程度は補正して認識してくれます。ただし、精度は印刷物のほうが高いので、なるべくきれいに撮影しましょう。
便利技8:CSV・テキストファイルを関数で取り込む
2026年1月に追加された新関数「IMPORTTEXT」「IMPORTCSV」を使えば、外部ファイルのデータをセルの関数だけで取り込めます。
基本の書き方:
“`
=IMPORTCSV(“ファイルパス”)
=IMPORTTEXT(“ファイルパス”, 区切り文字)
“`
これまではVBAやPower Queryを使わないとできなかった外部データの取り込みが、関数1つで完結するようになりました。
ポイント: 定期的に更新されるCSVファイルを参照する場合に特に便利。ファイルが更新されれば、関数の結果も自動で更新されます。
便利技9:条件付き書式をAIで自動設定する
「重要な数値を目立たせたいけど、条件付き書式の設定がよくわからない…」という方におすすめ。
Copilotへの指示例:
AIが条件付き書式のルールを自動で設定してくれるので、複雑な設定画面を操作する必要がありません。
ポイント: 条件付き書式は見た目を整えるだけでなく、データの異常値を発見するのにも役立ちます。「おかしな値があれば目立つようにして」という指示もOKです。
便利技10:定型レポートを自動生成する
毎月決まったフォーマットで作成するレポートは、AIに任せましょう。
エージェントモードでの指示例:
“`
以下の手順で月次レポートを作成して。
1. Sheet1の売上データから、商品カテゴリ別の月次集計表を作成
2. 前月比の増減率を計算
3. 増減率が±10%を超える項目にフラグを付ける
4. カテゴリ別の売上推移グラフを作成
5. サマリーシートに主要KPIをまとめる
“`
ポイント: 一度作った指示文(プロンプト)は保存しておきましょう。毎月同じプロンプトを使い回せば、レポート作成が完全にルーチン化できます。
用途別おすすめツールの選び方
「結局、どのツールを使えばいいの?」という方のために、用途別のおすすめをまとめました。
| あなたの状況 | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| まずは無料で試したい | ChatGPT(無料版) | 関数やマクロの生成が無料でできる |
| Excel作業が毎日多い | Microsoft Copilot | Excel内で完結、操作がスムーズ |
| 複雑な分析をしたい | Copilot エージェントモード | 複数ステップの作業を自律実行 |
| セル内でAI処理したい | COPILOT関数 | 関数としてAIを埋め込める |
| Excel内でAIを使いたい(Copilotなし) | ChatGPT for Excelアドイン | 月額$7.99〜で手軽に導入可能 |
| 副業でデータ管理したい | ChatGPT + Excel | 売上管理、顧客リスト整理に最適 |
料金比較
| ツール | 料金(月額) | Excel連携 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT 無料版 | 0円 | コピペで連携 | 関数・マクロ生成に十分 |
| ChatGPT Plus | 月額$20 | コピペで連携 | より高精度な回答、ファイルアップロード対応 |
| ChatGPT for Excel | 月額$7.99〜 | アドインで直接連携 | Excel内にAI関数を追加 |
| Microsoft 365 Copilot | 月額3,750円(個人) | 完全統合 | 全Office製品でAI利用可能 |
ポイント: 初心者はまずChatGPT無料版で「AIにExcel作業を手伝ってもらう体験」をしてみましょう。効果を実感したら、Copilotやアドインへのステップアップを検討するのがおすすめです。
AI × Excelで失敗しないための注意点
便利なAI機能ですが、使い方を間違えると思わぬトラブルにつながることも。以下の点に注意しましょう。
1. AIの出力は必ず確認する
AIが生成した関数やマクロが100%正しいとは限りません。特に以下のケースでは注意が必要です。
| 注意が必要なケース | 対処法 |
|---|---|
| 複雑な条件分岐のある関数 | 小さなサンプルデータでテスト実行する |
| VBAマクロの実行 | 実行前に必ずファイルのバックアップを取る |
| 金額や日付の計算 | 手計算で3〜5件スポットチェックする |
| COPILOT関数の結果 | AIの判定精度に依存するため、重要な判断には使わない |
2. 機密データの取り扱いに注意する
ChatGPTなどの外部AIサービスに、会社の機密情報や個人情報を入力する際は注意が必要です。
3. AI機能の利用条件を確認する
| 機能 | 必要なライセンス | 対応プラットフォーム |
|---|---|---|
| Copilot基本機能 | Microsoft 365 Copilot | Windows / Mac / Web |
| エージェントモード | Microsoft 365 Copilot | Windows / Mac(2026年3月〜) |
| COPILOT関数 | Microsoft 365 Copilot + Insiderプログラム | Windows / Mac(ベータ版) |
| ChatGPT for Excel | アドイン料金(月額$7.99〜) | Windows / Mac / Web |
ポイント: 会社のPCで新しいアドインやAI機能を使う場合は、事前にIT部門への確認を忘れずに。個人利用なら、まずはChatGPT無料版から始めるのがリスクゼロでおすすめです。
【シーン別】AI × Excel活用の実践例
実践例1:副業の売上管理
副業でせどりやフリーランスの仕事をしている方は、売上・経費の管理にExcel + AIが大活躍します。
ChatGPTへの指示例:
“`
Excelで副業の月次収支管理表を作りたいです。
以下の項目を含むテンプレートを作成してください。
【必要な項目】
・日付、収入区分(ライター/アフィリエイト/せどり)、案件名、収入金額
・経費区分(ツール/書籍/交通費/その他)、経費名、経費金額
・月ごとの自動集計(収入合計・経費合計・利益)
・収入区分別の内訳集計
【条件】
・入力シートと集計シートを分ける
・グラフで月別推移を可視化する
・確定申告に使えるよう、経費の科目分類も入れる
“`
実践例2:顧客リストのデータクレンジング
Copilotへの指示例:
実践例3:アンケート結果の自動分析
COPILOT関数の活用例:
ポイント: 実践例はあくまで一例です。「自分のExcel作業で面倒なこと」をそのままAIに相談してみましょう。意外なほど簡単に解決策が見つかることが多いですよ。
まとめ:AI × Excelは「今日から」始められる
この記事では、2026年最新のAI × Excel活用術を紹介しました。最後に、ポイントを整理しておきましょう。
| ステップ | やること | 必要なもの |
|---|---|---|
| Step 1 | ChatGPTに関数やマクロを聞いてみる | ChatGPT無料アカウントだけでOK |
| Step 2 | ChatGPT for Excelアドインを試す | 50回まで無料体験可能 |
| Step 3 | Microsoft Copilotを導入する | Microsoft 365 Copilotライセンス |
| Step 4 | エージェントモードで複雑な作業を自動化 | Copilotライセンス(2026年1月〜提供開始) |
| Step 5 | COPILOT関数でAIをセルに組み込む | Copilotライセンス + Insiderプログラム |
大切なのは、完璧を目指さないことです。
まずはChatGPTに「VLOOKUP関数の書き方を教えて」と聞くところから始めてみてください。それだけで、「AIってこんなに便利なんだ」と実感できるはずです。
一度その便利さを体験すれば、Copilotやエージェントモードへのステップアップも自然と進んでいきます。
Excel作業の苦痛から解放される第一歩を、今日から踏み出してみませんか?

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